「オープン・スペース」展は、メディア・アート作品をはじめとする、現代のメディア環境における多様な表現をとりあげる、幅広い観客層に向けた展覧会です。メディア・アートにおける代表的な作品や、同時代の技術を取り入れた作品、批評的な観点を持つ作品、新進アーティストによる作品、研究機関で進行中のプロジェクトなどを展示しています。さらに、作品の理解を助ける解説とともに、作品を楽しむだけでなく、その背景にある現代の多様化したメディアやコミュニケーションの在り方、または現代のテクノロジー社会について、未来への展望や、新しい感性や美意識について考えるきっかけとなる展覧会をめざしています。
2019年度は、「オープン・スペース 2019 別の見方で(Alternative Views)」と題し、世界をとらえる別の視点がこれまでも私たちの考え方を更新してきたように、世界を、あるいは技術を、別のやり方でとらえ返すことや、メディアを通じた別のものの見方を提示することをテーマにしています。
会期中には、アーティストや有識者を招いたトーク、レクチャー、シンポジウム、ワークショップ、作品解説ツアーを開催するなど、さまざまなプログラムを用意しています。そのほか、文化機関やNTTの研究所との連携などを通じて、国内外のさまざまなゲストを招いた催しを行なう予定です。