現代日本の写真界におけるドキュメンタリー写真を代表する野町和嘉(のまち・かずよし)は、サハラ砂漠、エチオピア、ナイル川、中国、モロッコ、アフリカ、大地構帯、チベット、メッカそしてヴァチカンなどを徹底取材し、その成果を写真集、展覧会として発表しています。
野町は1945年高知県に生まれ、1971年にフリーカメラマとなり、1972年初めてサハラ砂漠に旅し、生命の存在を拒む熱砂の乾燥地帯に魅せられて以来世界各地を訪れ、大自然と生命の関わりを社会科学的な視点と鋭いカメラワークにより捉えてきました。
本展覧会は、そうした野町のこれまでの写真活動の中から、厳しい大自然の中で命をつないできた人々と大地との関わりのドキュメント、大地に生きること、神への変わらぬ帰依―祈りの大地―を、208点の写真作品で展観します。