江戸時代は庶民の「遊び」が豊かに花開いた時代だと言われる一方、寺子屋での勉学も始まり、
「遊び」と「学び」は、表裏一体のものとして子どもの成長に不可欠だと考えられていました。
しかし、江戸時代の子どもたちが生き生きと「遊び」「学ぶ」様子が、浮世絵のなかに見事に描写
されていることは意外に知られていません。
本展覧会は、鈴木春信、鳥居清長、喜多川歌麿、葛飾北斎、歌川広重、歌川国芳など美人画や
風景画で有名な絵師たちによって描かれた子どもの日常をテーマとした作品や、子どもたちが実
際に遊びに使っていた「おもちゃ絵」などさまざまな浮世絵作品により、江戸から明治にかけて
の子どもたちののびやかな姿と、当時の遊びの世界を紹介するものです。
また、江戸玩具やおもちゃ絵の複製などを用意し、実際に子どもたちが「見て、触れて、遊べ
る」コーナーも設置しています。週末を中心に関連イベントも数多く開催します。