新見美術館の日本画は、 開館当時、郷土出身の故横内正弘氏から寄贈を受けた富岡鉄斎の 作品を中心としたコ レクシ ョ ン で スタートしました。 その後、市内外のコ レクターからの寄贈や寄託、市の絵画購入などにより充実、開館から30年近く経った現在、近代から現代に至までの日本画の歩みをたどることができるコレクションとなっています。中でも富岡鉄斎の作品は開館当初から屈指のコレクション数を誇、 所蔵点数は関連作品を 含め現在70 点を超えて います 。 また、横山大観 、竹内栖鳳 、川合 玉堂、 橋本関雪ら歴史に名を刻む巨匠たちの作品も点数・内容ともに充実して います。
本展では、 当館所蔵の日本画コレクシ ョ ン の中から、 富岡鉄斎の作品を中心に横山大観、竹内栖鳳、川合玉堂、橋本関雪の五大巨匠の作品を紹介。明治から昭和にかけ活躍した巨匠たちの足跡をコレクションによりたどります。 また、特集展示として、平成 21(2009 )年に亡くなった新見市ゆかりの洋画家・藤井 哲氏の没後10年を記念して、生涯手元に置き愛してやまなかった素描の数々を展示し、氏の画業を偲びます 。