1983年、茨城県に生まれた富田直樹は関西での生活を経て再び同県に戻り、主に都市近郊の風景や若者たちをモチーフとした作品を描き続けてきました。油絵具を厚く塗り重ねることで生みだされるニュアンスに富んだマチエールは、モチーフに内在する光と影を静かに映しだし、寂蓼とした日常に潜在するダイナミズムを浮かび上がらせます。今年の8月からは「アーティスト・イン・レジデンスつなぎ2018」の招聘作家として約3か月間津奈木町で暮らし、さまざまな人や風景と出会いました。本展では今回の滞在で描いた新作を展示します。