1948年いわき市に生まれた峰丘(みね おか)は、磐城高校卒業後画家を志してメキシコに渡り、メキシコ国立自治大学造形学部で学びました。メキシコ滞在は足かけ11年に及びます。1985年に帰国、ふるさといわきにアトリエを構えて今日まで、国内各地、さらには東南アジアや中欧各国など世界各地で指導・滞在制作を行い、個展を開催しています。鮮烈な色彩コントラストと金地背景、及びメキシコ時代に見出して生涯にわたる主題となったカラベラと近年の深海魚は、内外に広く知られる彼の代名詞です。本展は、初期から今日まで50年にわたる峰丘の歩みを、絵画を中心に、オブジェやデッサン・スケッチ類などを加えたおよそ150点を通して、総合的に通観する初めての回顧展となります。
なお本展にあわせて、いわき市小名浜のふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」において、近年の主要なモチーフでもある深海魚のシリーズを中心に、今回新たにシーラカンスをモティーフにして制作した作品などを加えた「アクアマリン峰丘展-哲学する深海魚」が同時開催されます。