東京都出身の日本画家・大野廣子氏(1956~)は、武蔵野美術大学大学院日本学科を首席で卒業し、第一回川端龍子賞展(1986年)で優秀賞を受賞し画家として歩み始めました。主に個展で作品を発表していますが、武蔵野美術大学60周年記念展(1989年)、21世紀の旗手 日本の絵画(オーストラリア・マンリー美術館、1992年)、目黒雅叙園アートプライズ(1993年)、日本画の新世代展(成川美術館、96・99年)などにも出品しています。2004年、ニューヨークにアトリエを構えて以降は、国内外での個展、グループ展、アートフェアで発表を行うなど、国際的に活動しています。
本展では、昨年ご寄贈、ご寄託いただいた作品を主に、モンゴル、ナミビアなど世界各地の大自然を相手に、その地で受けた一体感の感動を、独自の空間造形に生命感あふれる作品として描いてきた、大野氏の画業の一端をご紹介します