花鳥画、人物画、挿絵などさまざまなジャンルの作品制作を行う、小布施出身の日本画家、中島千波(1945~)。今回は花鳥画や近年取り組んでいる世界の独立峰のシリーズ、そしてライフワークの人物画を中心にしながら、そのデッサンとともに展示いたします。
カメラの発達により、現代では写真を撮ってそこから絵にすることは容易にできますが、中島千波はそれをしません。必ず現地に向かい、対象と向き合ってデッサンをします。その背景には、父であり日本画家であった中島清之の教えである、「暇さえあればデッサンをしなさい」という言葉があるのでしょう。
本展では、ほかにも新収蔵作品である「平家物語」の挿絵やおもちゃ絵も展示し、見応えのある内容となります。ぜひゆっくりとご鑑賞ください。