2011年ルネッサンス・スクエア(姫路)の「大場和昭・須飼秀和・東影智裕三人展」で出会い、精緻で不気味な作品に衝撃を受けた。切断された動物の首は死を幻視させ、反面、その素材感とニードルで細密に刻まれた毛皮の質感は残酷と諧謔を同時に孕みこむ。翌年、個展に誘った。龍野アートプロジェクトのディレクター加須屋明子がその才能を発見。切断された動物の頭部は東影の思索の深化とともに生と死の狭間や境界、異質な存在として巨大化し異次元のインスタレーションとして空間を濃密に支配もした。2016年、五島記念文化賞新人賞を受賞。一年間,ポーランド・クラクフに滞在して様々に学んだ。その成果は今後のことだが40周年にお招きした。 島田誠