小山冨士夫氏(1900~1975)は、世界の陶磁器に造詣が深く、また中国陶磁の研究家として早くから窯跡や遺跡調査の大切さを主張して、これらの調査に基づき「宋磁」や「六古窯」(昭和30年代に小山氏が提唱した、信楽焼や備前焼など鎌倉・室町時代を代表する六大古窯のこと)の展覧会を企画し、新しい美の形を広く紹介しました。やきものを観たり、研究する楽しさを教えてくれた先達として、こうした小山氏の活躍をふりかえり、氏ゆかりの宋磁や六古窯の名品、さらに氏と交流のあった魯山人や金重陶陽ら陶芸家の作品など約100件を展示致します。