鑑賞だけでなく実践としても人々に愛され続ける水彩画は、明治時代に西洋画技法の一つとして移入され、学校教育に取り入れられて普及しました。絵手紙などは、一般にも広く親しまれています。すでに明治時代に専門雑誌『みづゑ』が刊行されて、画家たちの関心を集めており、その成果は多彩に花開きました。本展は当館のコレクションのなかから、J・M・W・ターナーやデイヴィッド・コックス、明治時代の教育者だった河野次郎のほか、五百城文哉、清水登之、小山田二郎、草間彌生などの多様な水彩による表現を、約150点で紹介します。
館蔵の清水登之コレクションのうち、水彩画作品全点(約40点)も一挙に公開します。