童話に先駆者グリム兄弟は、ドイツのハーナウで、兄ヤーコプは1785年1月4日、弟ヴィルヘルムは1786年2月24日に生まれました。
兄弟は、カッセルの高等中学からマールブルグ大学に入学し、ここで若き歴史法学者やロマン派作家に出会い、中世のドイツ風俗、伝承文学などに興味を持ちます。
1806年兄弟は、古い民話の収集にとりかかり、1812年のクリスマスに、「赤ずきん」「ヘンゼルトグレーテル」、「いばら姫」などを含む86話からなる「子どもと家庭のメルヒェン童話集」を刊行して大きな反響を呼びました。その後1815年には、第2巻(70話)を刊行して、その後も版を重ね、1857年には「グリム童話集」の決定版となる第7版が出版されました。
本展は、はじめてドイツ国外で公開されることになった、グリム兄弟の資料(日記、挿絵、手紙など)と、グリム童話の挿絵など、グリム兄弟が歩いた生涯を初めて日本で公開展示するものです。