優れた画家は優れた眼を持っている。その眼がまた別の優れた画家を見出していく。そんなふうに仲間を増やすことで、このグループができた。ジャンルも所属も経験も問わない、ただ作品のクオリティの高さだけを信じあえる仲間。隔年で開催される展覧会には、だからこそ各人のベスト・オブ・ザ・ベストというべき秀作が並ぶ。「本物の絵」を観たければ、ここに来ればいい。12年目の今年も、新たなメンバーが加わるそうだ。世代を超えてスピリットが受け継がれていく。ところで、なぜ「女性」のグループなのだろう?今や世の助成はもう弱者ではない。徒党を組んで男性に対抗する必要などなかろう。ここに集う画家たちも普段は「女流」「閨秀」などと冠されて活動しているわけではあるまい。しかしまた一方で、フェミニティの行方が見えなくなっているというのも各方面での実情である。本展には幸いすこぶる実力のある女性アーティストが一堂に会する。そこに結果的に浮かび上がってくるものがあるとしたら、それが21世紀のフェミニティの在り処なのかもしれない。