戦(いくさ)がなくなった江戸時代、富山藩のサムライたちにとって富山城はどのような存在だったのでしょうか?
殿様が住まいするシンボルとしての城、仕事場としての城、あるいは、“いざ”という時には戦うための場としての城など、様々なイメージがあったのではないかと思われますが、実際にはどうだったのでしょうか?
そこで今回、礼儀の場としての城、儀式の場としての城を紹介します。また、城の危機管理や、実際に緊急事態が起こった際のサムライたちの考えや行動なども読み解いてみます。
江戸時代の武士はサラリーマン化していたともいわれますが、展示からは、そのようなイメージとは異なる、古(いにしえ)の武士と変わらない心根も見えてくるでしょう。「富山城とサムライたち」―富山城との関わりを通して、江戸時代のサムライのあり方を紹介します。