このたび、武蔵野美術大学美術館・図書館では、「助手展2018 武蔵野美術大学助手研究発表」を開催いたします。
“助手”は、研究室の一員として、授業運営をはじめ様々な学務を担っています。教育・研究の現場で、教員や学生と密接にかかわりあいながら両者をつなぐ、いわば研究室の要です。同時に一人の作家、研究者としての顔を持ち、日々制作や研究に取り組んでいます。本展では助手45名が参加し、美術、デザインの幅広い領域にわたる研究成果を発表します。
本展に参加する16の研究室に所属する助手たちの研究分野は多岐にわたっています。それぞれの領域や背景を持つ助手たちの発表は、異なる分野である美術とデザインが、本学においてどのようなつながりによって成り立っているのかを指し示すことになるでしょう。また、展覧会や会期中に行われるイベントを通してこれらの有機的なつながりを展観し、各々の研究の視座を一堂に会することで、研究の成果として普段は見えることのない様々な領域や境界を立ち現し、新たな視点や考察をもたらす場となると考えています。
1975年から40年以上続く「助手展」は、出品者である助手自身が企画運営に携わることで、展覧会を独創的かつ実験的な場に作り上げてきました。若手表現者たちによる感性溢れる多彩な造形の数々と、その展示空間をどうぞお楽しみください。