タイトル等
関野吉晴ワンダースペース
FACING THE UNSEEN みえないものに向き合う
会場
武蔵野美術大学美術館
展示室2+アトリウム1・2/南北地下通路(ガレリア)/14号館地下ギャラリー
会期
2018-10-15~2018-11-10
休催日
日曜日/10月25日(木)/10月29日(月) ※10月28日(日)・11月4日(日)は特別開館
開催時間
10:00~18:00
※土曜日・特別開館日は17:00閉館
観覧料
入館料無料
主催者
武蔵野美術大学美術館・図書館
協賛・協力等
[協力]DNP大日本印刷株式会社/有限会社崑崙企画
概要
WANDERING ON THE EARTH
地球を這う
密林の奥地に文明社会と接触を持たない人々がいると聞けば、何日でもかけて歩いて訪ねました。密林にインカ遺跡が眠っていると聞けば、数年がかりでしつこく探しまわり、発見しました。アンデスの山頂にインカ遺跡があるらしいと聞けば、わくわくして登りました。アンデスにインカの伝統を守りぬいている村があると聞けば、嬉々として通い続けました。パタゴニアに未踏の山があると聞けば、張り切ってい行ってみました。ギアナ高地に未知の山があると聞けば登り、深い堅穴があると聞けば潜りました。グレートジャーニーが始まる前は、南米をそんなふうに旅し続けてきました。 関野吉晴

関野吉晴(1949-)は、探検家であり写真家、医師であると同時に武蔵野美術大学教授(文化人類学)でもあります。関野は、人類がアフリカから南米大陸まで拡散した5万キロもの道のり“グレートジャーニー”を、44歳からの足掛け10年間で、自身の腕力と脚力のみで旅した探検家として広く知られています。22歳で初めてアマゾンを訪れて以降、異文化流入に警戒する民族を訪ねながらも現地でひと家族全員の名付け親となり5世代に渡り交流を続けるなど、一旅人とその旅先の関係性を越え深い親交を結びました。「虫の視点(虫瞰)と虫の眼(複眼)」で地を這うように歩き回る(=wander)、フィールドワークの領域を軽やかに越えた旅を重ねる中で、関野は人類の本質に迫る独自の思考や時間感覚を培っていきます。それは、さながら宇宙(=space)から我々の住む地球を俯瞰したかのような視点ともいえます。2002年には本学教授に着任し、これらの経験に裏打ちされたユニークな授業を行い、表現を志す学生に刺激を与え続けています。
本展では関野の約50年に渡る行動とその視点、思考を探るため、関野の旅の軌跡である写真作品や言葉などを5つのセクションに分け紹介します。美術館内での縄文号の展示を中心に、関野の旅のように地を這う移動と発見を促す会場構成になっています。関野の実践と人類を本質から捉えた視点に触れる経験を通して、旅という行為を糸口に関野が一貫して私たちに発信してきたこと、そこに通底する想いが鮮やかに浮かび上がることでしょう。その視点から地球全体を考察し、ひいては我々は現代社会をどう生きていくべきなのか、様々考えを巡らす機会になりましたら幸いです。

[縄文号]砂浜で集めた砂鉄から作った工具で、自然から得た素材のみを使用し造った丸木舟。日本人の祖先が日本列島に至った航路を辿るため、2009年にインドネシアのスラウェシ島を出航。風と潮にまかせ、GPSやコンパスを一切使用せず星と島影を頼りに進み、2011年に4700キロ先の石垣島に到達した。

[監修]関野吉晴(本学教養文化・学芸員課程研究室教授)
イベント情報
◎本展イベント
会期中には、レクチャーなど各種イベントを予定しています。
※日時や内容など詳細がきまり次第、当館ウェブサイトにてお知らせいたします。

◎関連企画
当館最寄駅である鷹の台駅周辺で、本展に関連する写真を展示する予定です。(企画・運営:関野吉晴)
ホームページ
https://mauml.musabi.ac.jp/museum/events/12168/
会場住所
〒187-8505
東京都小平市小川町1-736
交通案内
1. JR中央線「国分寺」駅乗換、西武国分寺線「鷹の台」駅下車 徒歩約18分

2. JR中央線「国分寺」駅北口下車徒歩3分、西武バス「国分寺駅北口入口」発、「武蔵野美術大学」下車すぐ (バス所要時間 約20分)

※お車でのご来館は、ご遠慮下さい。
ホームページ
https://mauml.musabi.ac.jp/museum/
東京都小平市小川町1-736
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