任侠映画で一時代を築き、晩年は最も出演が待ち望まれる俳優として、生涯で205本の映画に出演した高倉健。多くのファン、スタッフや役者仲間からも慕われたこの名優が世を去ったのは、2014年11月10日でした。本展覧会は、高倉健の映画俳優としての仕事を回顧し、あらためてその業績を顕彰しようとするものです。展示の最大の見どころは、出演作205本のすべてから抜粋した、高倉健出演場面映像の紹介です。また、横尾忠則、森山大道による、高倉健をモチーフとした作品も展示します。あわせて、高倉健が所蔵していた台本や小道具、スチール写真、ポスターなど、貴重な資料類を一堂に展示し、時代とともに歩んだ稀代の映画俳優の足跡をたどります。