双子のスティーブンとティモシーのクエイ兄弟は、主にアニメーション作家として知られており、イギリスを拠点に活動しています。1986年のカンヌ国際映画祭短編部門にノミネートされた『ストリート・オブ・クロコダイル』は、クエイ兄弟の代表作として知られ、また1986年以降は、ミュージック・ヴィデオやコマーシャル、舞台芸術へと創作活動を広げ、2本の長編実写映画の制作も行うなど精力的に活動を展開しています。
本展は、彼らの創作とその源泉も含めてご紹介するアジア初の個展です。彼らが大学在学中に制作した作品をはじめ、強く関心を持ち、影響を受けたポーランドのポスター、素描、アニメーション撮影のセットを再現したマケット、映像作品に登場したパペットやタイトルの原画、舞台美術のマケットやスチル写真など、初期作品から近年の活動に至るまでの展開をご紹介します。
アニメーションの奇才が放つ、ミステリアスで繊細な世界をお愉しみください。