京都大学は動物学の分野でも世界をリードしています。その研究や教育の歴史において標本が重要な役割を果たしてきました。本企画展では、京都大学の動物学のはじまりについて、1890(明治23)年までさかのぼる標本をもとに新しい視点で探ります。第三高等学校が購入・収集し、現在まで京都大学で教育・研究に活用された標本を展示するとともに、明治・大正期の第三高等学校や京都における動物学を紹介します。京都大学総合博物館は100年以上の標本の歴史を背景に1997年4月に発足し、設立20周年をむかえました。総合博物館が展開している標本を基盤とした新しい博物館科学の構築と大学博物館の役割についても展望します。