公益財団法人常陽藝文センターでは郷土作家展シリーズ第251回として「なにかがつきささる 心の表現者たち展」を開催いたします。
美は価値観であり、人の数だけ価値観があります。何に価値を見出すかで美の定義は変わるものです。古代より美術作品はその時代を生きる人々の価値観を目に見えるものとして顕現させてきました。連綿と続いてきた美術の多様な表現の中には、その際立つ個性で観る者の心の暗部を刺激し、波立たせざわつかせるものがあります。美しく快いだけではない何か、こころにつきささる何かを持つ作品は、時に私たちが見過ごしているもの、あるいは無意識に目をそらそうとしているものを眼前に曝(さら)し、鮮烈な印象を残します。
今展は、2つの会場を使い3つの会期に各3名の作家という構成で「生・死・不安」の主題を強く感じる作品を展示いたします。第1会場の藝文ギャラリーは全て平面で、前期は舘野弘、寺門弘、福満正志郎の作品計9点を、後期は櫻井りえこ、寺田弘仭、仏山輝美の作品計10点です。第2会場の藝文プラザは平面と立体で、酒井恒太、十河雅典、西成田洋子の作品計7点となります。
公益財団法人常陽藝文センター