ヒロマート・ギャラリーでは、Alan Van Every (アラン・ファン・エブリィ)の新作ペインティング展『Daddy's Home』を開催いたします。 ここ10年、制作の拠点をアジア(2008年よりタイ)に移して活動してきたAlan Van Every、昨年より制作の拠点を母国、アメリカに戻し活動しています。2013年の日本初個展で「自分の周りのカルチャーや故郷を離れ、ここタイでの海外生活をしている自己の人生からもインスピレーションを得ている」と述べたように、2013年、2014年に開催した展覧会では、ココナツを用いた作品や、鮮やかな色彩の作品を発表し、注目されました。 本展では、アメリカに戻ってから制作した新作のペインティング作品を発表いたします。
アーティスト・ステートメント:Daddy's Home 私の最新の作品は、10年間をアジア(ほとんどがタイでの生活)で過した後、昨年2月にアメリカに戻ってから考えている多くの事柄に関している。この国に戻ってから自分の人生に、予測していなかった多少の不安を感じた。そしてそれは、作品に表れているように私には思える。スペース(宇宙)をモチーフにした作品では、中心から少し外れ、コンポジションは、より落ち着きがなく抽象的に見える。私が制作しているよりも誰か、または何かが私も通してチャネリングしているようにも思える。私は、いつもこの想いがあったが、それは以前よりも強くなった。故郷に戻るということは、何らかの作品の概念的性質が取り去られ、いっそうエモーショナルな所から来るのではないかと思う。