タイトル等
武者絵 江戸の英雄大図鑑
会場
渋谷区立松濤美術館
会期
2003-04-08~2003-05-18
休催日
月曜日(祝日の場合はその翌日)
開催時間
9:00~17:00(入館は16:30まで)
観覧料
一般 300(240)円
小中学生 100(80)円
※( )内は10名以上の団体料金
※65歳以上の方及び障害者の方は無料
※土曜日は小中学生無料
主催者
渋谷区立松濤美術館
概要
江戸文化の華である浮世絵は、様々な画題を取り込んで、庶民のニーズに応えてきました。義経をはじめとする古今の名将や、弁慶や曾我兄弟などの力自慢を描いた武者絵も、美人画、役者絵、風景画などと並ぶ浮世絵の主要なレパートリーの一つでした。嘉永6年に刊行された『江戸寿那古細撰記』では、「豊国 にかほ、国芳 むしや、広重 めいしよ…」の順が示されており、国芳が描く武者絵は、豊国の似絵(役者絵)に次ぎ、広重の名所風景画を上回るほどの人気があったことがわかります。
浮世絵の中の武者たちは、庶民のヒーロー願望を反映するように、超人的なまでの肉体をまとって、驚くばかりの離れ業を演じています。そのような史実から空想の世界に一歩踏み出した大胆な表現こそが武者絵の魅力であり、子供から大人まで多くの人々に愛された理由でしょう。江戸庶民にとって浮世絵の中で活躍する武者たちは、歴史上の有名人であったばかりでなく、単調な日常を忘れさせてくれるヒーローだったのです。
明治時代以降、盛んに描かれはじめた厳密な考証に基づく歴史画の陰に隠れるように、次第に武者絵の人気は下火となってしまいます。凧絵やねぶたのような祭礼の山車の形象として庶民の間では受け継がれましたが、特に戦後は美術史の本道からはずされて、満足な展覧会も開かれていないのが現状です。
しかし武者絵のダイナミックな構図や躍動する肉体表現は、刺激になれた現代においてさえ、充分な魅力を持っています。国芳らが描く幕末の武者絵の完成度の高さは、江戸文化の成熟を示すものと言って良いでしょう。錦絵や絵馬・凧絵などのよって武者絵を真正面から取り上げたこの展覧会において、その魅力の一端を感じていただければ幸いです。
ホームページ
http://www.shoto-museum.jp/
展覧会問合せ先
Tel.03-3465-9421
会場住所
〒150-0046
東京都渋谷区松濤2-14-14
交通案内
[電車]
京王井の頭線 神泉駅下車 徒歩5分

JR・東急電鉄・東京メトロ 渋谷駅下車 徒歩15分

[バス]
ハチ公バス
「松濤美術館入口」下車 徒歩2分
(丘を越えてルート/上原・富ヶ谷ルート)
「東大前」下車 徒歩2分
(丘を越えてルート/上原・富ヶ谷ルート)

東急バス
渋55「東大前」下車 徒歩2分

京王バス
渋60・61「東大前」下車 徒歩2分
渋60・61「東急百貨店本店前」下車 徒歩5分

都営バス
渋66「東急百貨店本店前」下車 徒歩5分

※駐車場はございません。
ホームページ
https://shoto-museum.jp/
東京都渋谷区松濤2-14-14
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