「特集」コーナーの他、収集方針に合わせて「20世紀の人間像」「徳島ゆかりの美術」「現代版画」のコーナーを設けています。
■ 特集 菊畑茂久馬の絵画
■ 20世紀の人間像
■ 現代版画
ことばときもち(7月22日[土]-8月20日[日])
きもちとすがた(8月22日[火]-9月18日[月・祝])
すがたときおく(9月20日[水]-10月22日[日])
きおくとながめ(10月24日[火]-11月26日[日])
■ 徳島ゆかりの美術
■ 祝 県立図書館100周年 コーナー展示「三宅克己・伊原宇三郎の著作」
(10月24日[火]-11月26日[日])
【特集 菊畑茂久馬の絵画】
今回の特集は菊畑茂久馬(1935~)の絵画を紹介します。
菊畑は徳島県出身の作家です。幼少期に福岡に移り、以降同地を拠点として制作を続けています。菊畑は1960年代初め、前衛グループ「九州派」に参加。メンバーの中でも注目された存在でした。しかし、60年代半ばより徐々に作品の発表をしなくなりました。そして、83年、約20年ぶりとなる絵画の個展で200号の大作絵画の連作<天動説>を発表しました。この長い時間をかけて、菊畑は独自の絵画を模索し続けていたのです。その後、現在に至るまで9つの大作絵画の連作を発表しています。今回は、その中から中から初期の<天動説>、<月光>、<月宮>の連作から作品を紹介します。
【20世紀の人間像】
今回は、特集で菊畑茂久馬の絵画を紹介するのに合わせて、菊畑と同世代(1930~40年生まれ)の作家たちの作品を紹介します。この世代の特徴としては、1960年代初め、絵画とか彫刻の概念からすれば異質な素材を使用した「反芸術」という動向を出発点としている作家が多くいることです。篠原有司男(1932~)はその代表的な作家の一人です。一方で、グラフィック・デザイナーとして活躍していた?尾忠則(1936~)もこの世代の作家です。出発点の異なる作家たちを合わせて紹介することで、世代内での多様さをご覧いただきます。あわせて、定番のピカソの作品も紹介します。
【現代版画】
「ことばときもち」 会期:7月22日(土)~8月20日(日)
「きもちとすがた」 会期:8月22日(火)~9月18日(月・祝)
「すがたときおく」 会期:9月20日(水)~10月22日(日)
「きおくとながめ」 会期:10月24日(火)~11月26日(日)
今期のテーマ「ことば遊び」のように仕立ててみました。しりとりのイメージの繋がりも楽しんでください。
【徳島ゆかりの美術】
今回は、伊原宇三郎や石丸一の油彩画、アクリル絵具も併用した谷川泰宏の絵画をご紹介します。また、展示替えをしながら、三宅克己の水彩画、夏と秋の風景を表した市原義之の日本画、阿波の国図をイメージした森山智己に日本画をご覧いただきます。
また、祝 県立図書館100周年 コーナー展示「三宅克己・伊原宇三郎の著作」を10月24日(火)~11月26日(日)の会期で開催いたします。
このほかに、美術館ロビー、屋外展示場、彫刻の小径に展示します。
・都合により内容が変更になる場合もあります。