画家 児島虎次郎(高梁市生れ1881-1929)は、欧州留学を経て色彩画家として開花、日本に印象派の画風をもたらしました。
この度、高梁市成羽美術館では、平成28年度末に寄贈を受けた児島虎次郎作品11点の新収蔵を記念して日本洋画の草創期から児島の生きた時代までを振り返る特別展を開催します。西洋画が日本に流入してきた幕末から明治初期、その迫真的な表現に魅了された画家たちは、画技習得のため試行錯誤を重ねます。やがて国内外で修養を積んだ者たちは、日本の美術界に新風を吹き込みます。本展では、日本洋画史上貴重な「山岡コレクション」から高橋由一、青木繁らの名品を紹介。さらに児島と交流したクロード・モネ、ピエール・ボナール、熊谷守一らの優品合わせて約100点を展観し、当時の洋画界を彩った画家たちの歩みをたどります。