タイトル等
企画展
共鳴する魂 関谷富貴と小山田二郎
会場
栃木県立美術館
会期
2017-10-28~2017-12-24
休催日
月曜日
開催時間
午前9時30分~午後5時
入館は午後4時30分まで
観覧料
一般: 700(600)円、大高生: 400 (300)円、中学生以下無料
( )内は20名以上の団体料金
※11月3日(金)[文化の日]は入場無料
主催者
栃木県立美術館
協賛・協力等
後援:朝日新聞宇都宮総局、NHK宇都宮放送局、エフエム栃木、産経新聞社宇都宮支局、下野新聞社、東京新聞宇都宮支局、とちぎテレビ、栃木放送、日本経済新聞社宇都宮支局、毎日新聞社宇都宮支局、読売新聞宇都宮支局
概要
太平洋戦争終戦後、深い傷を負った日本で鮮烈な作品を生んだ二人の表現者が初めて出会います。一人は生前一切の作品発表をせず、没後40年を経てその才能が見出された関谷富貴。もう一人は人間性の深淵を厳しく見つめ、孤高の画境を開いた小山田二郎です。共に栃木県北地方にゆかりのある二人ですが、生前はお互いを知ることはなかったでしょう。しかし、二人の作品は深いところで互いに共鳴しあうかのような性格を持っています。
関谷富貴(せきやふき)は1903(明治36)年、栃木県那須生まれ。画家の関谷陽と結婚し、世田谷の松原で暮らしました。その作品は周囲のわずかな人々に知られるのみで、才能に気づいた知人の画家が発表を勧めても「私の仕事は夫を世に出すことですから」と断っていたといいます。1969(昭和44)年に没した後、作品は遺族が保存し、当館の調査によってその存在が明らかになリました。2011(平成23)年に当館の企画展「妻の遺した秘密の絵関谷富貴の世界」で初めて公開され、その鮮やかな色彩と心の深淵を画面にさらけ出していくような表現は深く大きな反響を呼び起こしました。
一方、小山田二郎(おやまだじろう)は1914(大正3)年、父親の赴任先の中国(現遼寧省丹東市)に生まれました。10代の初めに母方の郷里栃木県大田原に移り、少年時代を過ごしています。帝国美術学校(現武蔵野美術大学)に学んだ後、独立展、美術文化展、自由美術展等で作品を発表、戦後日本の人間像を厳しく見つめる作風で画壇の寵児となりました。1991(平成3)年、77歳で没しています。その作品は人間精神の暗部をえぐるようなものであるにもかかわらず純粋な色彩の魅力にあふれており、今日なお多くの人々に愛されています。生前、出会うことなく、それぞれに独自の世界を切り開いた二人の表現者の共鳴は、21世紀の今日を生きる私たちの心にも深く響くものとなることでしょう。
イベント情報
[トークショー] おばちゃんと私
語り手:中山睦子(美術家)
聴き手:杉村浩哉(企画展担当学芸員)
11月23日(木・祝)午後2時~(90分程度)、集会室、午後1時30分開場、先着100名、申込不要、聴講無料
幼い頃から関谷陽に絵を学び、関谷富貴が描くのを見た唯一の目撃者が富貴と陽について証言。多くの秘密が初めて明かされる。

ギャラリー・トーク
10月28日(土)午後3時30分~
11月4日(土)午後2時~
12月23日(土・祝)午後2時~(各回1時間程度)
企画展示室(企画展観覧料が必要です)
講師:企画展担当学芸員
ホームページ
http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/exhibition/t171028/index.html
会場住所
〒320-0043
栃木県宇都宮市桜4-2-7
交通案内
電車・バスをご利用の場合―
■ JR宇都宮駅から
西口バスターミナル 6番・7番乗り場から、
関東バス [作新学院・駒生行]で約15分、桜通十文字下車すぐ
■ 東武宇都宮駅前から
東武宇都宮駅前バス停(大通り沿い)から、
関東バス [作新学院・駒生行]で約5分、桜通十文字下車すぐ

お車をご利用の場合―
駐車場有・料金無料
■ 東北自動車道で
[鹿沼IC]から 約15分、または [宇都宮IC]から 約20分
■ 北関東自動車道で
[壬生IC]から 約25分
ホームページ
http://www.art.pref.tochigi.lg.jp/
栃木県宇都宮市桜4-2-7
Webcat plus 展覧会タイトル等から関連資料を連想検索