三沢厚彦は、日本を代表する現代彫刻家として知られています。2000年から制作を開始した「Animals」は、動物をモチーフとした三沢の代表作で、樟(くすのき)の丸太から、力強いノミ跡によって、等身大サイズで掘りだされ、油絵の具で着彩されています。そのモチーフは、ネコやイヌといった身近なものから、クマやゾウ、ペガサスといった大型のもの、想像上の生き物まで、多岐にわたっています。三沢の生み出す動物たちは、圧倒的な存在感を放ち、見る者の心情を様々にかきたてる表情をたたえています。
本展では、最新作を含む、彫刻作品と絵画、約100点を中心に、アトリエを再現したコーナーも展示します。この機会に、三沢のアニマルズとの出会いをどうぞお楽しみください。