言葉では定義できないものを、人は感じとる事ができます。「動物だか?、、、人間だか?、、、考えたことはないです。難しいコンセプトも無いし、ただ手を動かしているだけです」と、謙虚に話す成田聡子さん。彼女から生まれる作品に、説明も言葉も必要ないのかもしれません。
「気が向くとスケッチブックにたくさん描きます。時々見返しては、気に入ったものを立体作品に仕上げていきます。時には一年も前に描いた絵だったりすることもあります」と。
成田さんの立体作品は、木とガラスという異素材の組合せです。木の部分は自ら削って造形し、ガラスの部分はパート・ド・ヴェールで制作します。手間と時間を要する手の込んだ行程ですが、作品は、いとも のどかで癒されます。『暗闇でも大丈夫』というロウソクを持ったこのD.M作品は、自分の弱い心と戦っているのだそうです。
サボア・ヴィーブルでは、初めての展覧会です。“成田聡子ワールド” 楽しみです。