「ヴィジョン・オブ・アオモリ」では、青森ゆかりのアーティストをシリーズで紹介しています。第15回目となる今回は、青森市出身で現在愛知県岡崎市を拠点として活動する福田紗也佳の個展を開催します。
福田の描く風景画は、実際の風景に対する記憶や感覚を探り、その場所のリサーチを重ねることで得た情報が独特な色彩や形に変換されて描かれます。その異なる時系列の情報は画面の上で集約され、もう一つの風景となっています。また最近では、それらの絵画を制作するために用いてきた写真が別の形態の作品となって表れるなど、新たな展開をみせています。
東北を中心に東京などで作品を発表してきた福田にとって、地元青森で作品を発表するのは今回が初めてです。福田が描く風景の断片のように、これまでの作品や様々な媒体による新作が現れる展示空間を、ぜひご高覧ください。