古来、中国や朝鮮など西方の影響を受け、また幕末・明治維新後には欧米の文化をも受容し、独自の文化を開花させてきた日本。本展では酒井抱一、高橋由一、横山大観、福田平八郎ら美術史上に名を残す画家たちの作品により、近代日本の四季を辿り、その風俗・文化を紐解きます。
また、老舗呉服店《銀座きしや》謹製の贅をこらした訪問着や振り袖、加えて江戸期に製作された蒔絵箪笥などを特陳し、現在では再現できない匠たちの技をご紹介いたします。織りや染めをはじめ金泥や刺繍で飾られた豪奢な着物には、「晴れの日」を彩る意匠の数々が散りばめられています。
これらの作品を通し、江戸末より昭和における日本の美と技をあらためてご覧いただければ幸いです。