40才以下の若手作家を奨励するVOCA(ヴォーカ)展は今年で24回目の開催を迎えました。「VOCA展2017」には、全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などから推薦された作家35名が出品します。このなかから5名の選考委員によりVOCA賞1名、VOCA奨励賞2名、佳作賞2名が選ばれました。そして大原美術館賞が館の選考により決定しました。
VOCA展は「平面」(二次元)の表現の可能性を探る試みでもあり、ひさしく絵画や版画のほか、写真や映像を含めたさまざまな異種メディアが共存する場になってきました。今回も絵画が大半であるもののそれ以外の作品も目立ち、たとえば制作物を写真に撮って平面作品にしたものや観客の参加を促す作品など、テーマも手法もさらに多様に拡散しているようです。
気鋭の作家たちが平面という枠組みのなかで、なにをテーマに新しい表現を切り開いているのか、その意欲作をご覧ください。