現在、当館では企画展「タナカヤスシを知っていますか ~エコール・ド・パリ田中 保と藤田嗣治~」を開催いたしております。
田中保(たなか やすし)は20世紀前半、エコール・ド・パリの1人としてキスリングやブラマンク、藤田嗣治らと国際画壇で活躍したにも関わらず、「知られざる画家」として今日に至っています。現在の浦和高等学校卒業後、1904年、18歳で移民としてアメリカ シアトルに渡米、1941年、54才でフランス パリに生涯を終えるまで一度も日本に帰ることのなかった異色の日本人画家です。
2016年は田中 保と藤田嗣治の生誕130年にあたります。共に裸婦画を得意とし、戦前のフランス画壇で高く評価された二人の作品をご覧いただけたらと思います。会場では田中 保の油彩画2点、水彩画8点、藤田嗣治の油彩画1点、墨画2点、同じエコール・ド・パリの作家キスリングのリトグラフ1点を展示してございます。