タイトル等
特別展
快慶
日本人を魅了した仏のかたち
2017年春、慶派誕生の地で巧匠仏師 祈りの快作、一堂集結。
会場
奈良国立博物館
会期
2017-04-08~2017-06-04
休催日
毎週月曜日 ※ただし、5月1日[月]は開館
開催時間
9時30分~17時
※毎週金・土曜日は午後7時まで(名品展は午後8時まで) ※入館は閉館の30分前まで
観覧料
当日 一般1,500円 高校・大学生1,000円 小・中学生500円
前売・団体 一般1,300円 高校・大学生 800円 小・中学生300円
ペアチケット(前売のみ) 一般2,400円
※団体は20人以上です。
※ペアチケットは2名、または1名で2回ご利用可能。プレイガイドで、前売期間のみ販売します。
※障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料。
※この観覧料金で、名品展(なら仏像館・青銅器館)もご覧になれます。
〈観覧券の主な販売場所〉当館観覧券売場、近鉄主要駅、近畿日本ツーリスト、JR東海ツアーズ、JTB、日本旅行、ローソンチケット(Lコード:51325)、セブン―イレブン、チケットぴあ(Pコード:768-078)、イープラスなど主要プレイガイド、コンビニエンスストア※前売券とペアチケットの販売は2月8日[水]から4月7日[金]まで。※チケット購入時に手数料がかかる場合もあります。
◎本展の観覧券(半券可)で特別展「木×仏像」(4月8日[土]―6月4日[日]大阪市立美術館)の当日券を各100円引きでご購入いただけます(美術館窓口で要提示。他の割引券との併用不可。1枚につきお一人様1回限り有効)。
主催者
奈良国立博物館 読売新聞社 読売テレビ
協賛・協力等
後援=文化庁、NHK奈良放送局、奈良テレビ放送
協賛=岩谷産業、清水建設、大和ハウス工業、非破壊検査
協力=天童木工、日本航空、日本香堂、仏教美術協会
概要
快慶(かいけい)(?~一二二七以前)は、わが国を代表する仏師のひとりであり、鎌倉彫刻様式の完成に重要な役割を果たした人物として運慶(うんけい)と並び称されてきました。快慶には確証ある遺品が際立って多く、鎌倉時代初頭の造像界の動向を具体的に知るうえで不可欠な存在である一方、出自や工房など、その人物像には不明な点が少なくありません。
建久三年(一一九二)に無位でありながら後白河院追善(ごしらかわいんついぜん)の造像に抜擢(ばってき)されるなど、康慶(こうけい)の弟子のなかでも特殊な立場にあったようですが、こののち運慶(うんけい)と肩を並べて活躍の舞台を得る画期となったのは、後白河院主導のもと俊乗房重源(しゅんじょうぼうちょうげん)により進められた東大寺再興造像でした。康慶が主宰した大仏殿諸像は、後世の兵火で惜しくも失われましたが、南大門金剛力士像に運慶・快慶ら慶派仏師の創意と力量が見事に結実した勇姿をみることができます。
快慶は、はじめ「巧匠アン阿弥陀仏」と称したことからもわかるように、単に仏師として重源にしたがっていたのではなく、熱心な阿弥陀信仰者として造仏に臨んでいたことも見逃せません。彼が生涯をかけて追求した実在感と格調の高さを兼ねそなえた阿弥陀如来立像の姿は、後世「安阿弥様(あんなみよう)」と称され、来迎形阿弥陀の一典型としてながく受け継がれてゆきます。平安時代には、仏師定朝(じょうちょう)が「仏の本様」と謳(うた)われる理想的な仏の姿をつくり出しましたが、快慶はこの定朝にも匹敵する役割を果たしたといえるでしょう。
本展は、快慶の代表的な作品を一堂に集めて、わが国の仏教美術史上に残した偉大な足跡をたどる試みです。さらに、快慶作品の成立と密接に関わる絵画や、高僧たちとの交渉を伝える資料をあわせて展示することにより、いまだ多くの謎に包まれた快慶の実像に迫ります。本展を通じて、多彩な快慶作品の魅力を堪能していただくとともに、現代を生きる我々の共感をいまもなお呼び起こし、仏の規範とされつづける快慶芸術の本質について考える機会となれば幸いです。
イベント情報
◎公開講座
時間:午後1時30分~3時(午後1時に開場し、入場券を配布します)
会場:当館講堂
定員:各194名(先着順)
聴講無料※入場の際には、本展の観覧券もしくはその半券、国立博物館パスポート等をご提示ください。※入場受付は講座開始30分後で終了いたします。
4月22日[土]「快慶を生んだ社会と宗教」 横内 裕人氏(京都府立大学准教授)
5月13日[土]「快慶の生涯と「如法」の仏像」 山口 隆介(当館研究員)
5月27日[土]「快慶作品に関する二、三の問題」 岩田 茂樹(当館上席研究員)

◎親と子のワークショップ「着て楽しむ! ほとけさまのファッション」
ほとけさまのファッションについて、親子で楽しく学ぶワークショップです。
日時:4月29日[土・祝]1回目は午前10時30分~12時、2回目は午後1時30分~3時
会場:当館地下回廊
講師:岩井共二(当館情報サービス室長)
定員:各回10組(小学生とその保護者)
参加費:無料
応募方法:3月15日[水]より受付開始。本展公式サイトにある専用の申し込みフォームから応募してください。定員に達し次第、募集は締め切ります。

◎ワークショップ「截金(きりかね)技法の体験をしてみよう!」
快慶の仏像の多くは、表面が金箔の文様で美しく飾られています。彫刻家の指導のもと、木の小物に細く切った金箔を貼る体験をしていただきます。
日時:5月3日[水・祝] 1回目は午前11時~12時、2回目は午後1時30分~2時30分
会場:当館地下回廊
講師:吉水快聞氏(彫刻家)
定員:各回20人(小学校低学年までの児童については、保護者の付き添いが必要です。)
参加費:1,000円(材料代)
応募方法:3月15日[水]より受付開始。公式サイトにある専用の申し込みフォームから応募してください。定員に達し次第、募集は締め切ります。

◎快慶展を100倍楽しめる 快慶仏講座
快慶が造った仏像の特徴や鑑賞ポイントについてわかりやすく解説する動画を公式サイトにアップします。その動画や快慶展の鑑賞によって得た知識を試せるミニ検定を、本展の会期中に2回実施します。当館内で検定の受付をし、問題用紙・解答用紙をお渡しします。解答用紙は後日、検定事務局へ郵送いただきます。採点の結果は後日、事務局から通知します。第1弾と第2弾とで異なる記念品もプレゼント!
申し込み受付期間/解答用紙提出締め切り: 〈第1弾〉4月11日[火]~23日[日]/5月2日[火]必着 〈第2弾〉5月9日[火]~21日[日]/6月4日[日]必着
※第1弾と第2弾で問題は異なります。
料金:700円(1回の検定につき。当館内の検定受付で徴収します。)
問い合わせ:読売テレビ事業局 TEL:06-6947-2098

◎〈仏像展巡りスタンプラリー 〉次の3会場を巡り、すべてのスタンプを集めた方に抽選でプレゼントをします。
●興福寺 国宝特別公開2017「阿修羅 ―天平乾漆群像展―」
(3月15日─6月18日、9月15日─11月19日)※スタンプラリーの実施は4月8日から
●奈良国立博物館 特別展「快慶」(4月8日─6月4日)
●東京国立博物館 興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」(9月26日─11月26日)
ホームページ
http://www.ytv.co.jp/kaikei/
展覧会問合せ先
ハロ-ダイヤル 050-5542-8600
会場住所
〒630-8213
奈良県奈良市登大路町50
交通案内
◆電車・バスを利用する

近鉄奈良駅下車 登大路町を東へ徒歩約15分
JR奈良駅または近鉄奈良駅から市内循環バス外回り(2番)「氷室神社・国立博物館」バス停下車すぐ

関西国際空港からリムジンバス JR奈良駅行き「近鉄奈良駅」バス停下車 徒歩約15分
大阪国際空港からリムジンバス 奈良/天理行き「近鉄奈良駅」バス停下車 徒歩約15分


◆自動車を利用する

駐車場について
専用の駐車場はありません。周辺の駐車場をご利用下さい。
正倉院展期間中は大変混雑いたします。
登大路自動車駐車場 午前6時~午後10時
大仏前自動車駐車場 午前9時~午後5時 (団体バス予約優先)
高畑自動車駐車場 午前9時~午後5時

なお、歩行困難な方は当館係員にご相談ください。

名古屋方面から
西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。

大阪方面から
第二名阪道路・宝来I.C.から国道369号線を東へ県庁を越えて約1分。
西名阪自動車道・天理I.C.から国道169号線を北へ約15分。

京都方面から
京奈和自動車道・木津I.C.から国道24号線を南へ、国道369号線を東へ約1分。
ホームページ
https://www.narahaku.go.jp/
奈良県奈良市登大路町50
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