本展では、市民のみなさんから寄贈された道具を展示します。昔の道具から人々の知恵や生活の苦労などを知ります。
かつて暮らしの中で使われた道具は、自家製のものが多くありました。ワラゾウリやワラジは、小学生になると父親や祖父母に教えてもらい作りました。
明かりの道具は、石油やなたね油といったものが燃料で、大正期の電気が通る前までは、ランプや灯明の明かりのもとで破れた衣服の繕いものや縄ないといった夜なべ仕事をしました。
また、小学校で使われていたブリキ製のビーカーや紙芝居用の木箱、昭和期の木曽川「ライン下り」が行われていた頃に、乗船場で掲げていた犬山までのルートを描いた看板を展示します。
さまざまな分野に及ぶこれらの民俗資料は、遠い記憶の中にある人々の暮らしを伝えるかけがえのない品々です。展示数約20点。