「対話」
現代に生きる者としての造形表現を知的表現や技術表現ではなく土に学び、土と遊び、土への敬意を祈りとして造形、焼成し、そしてどっしりとしながら、温もりのある抒情表現に至る。その歩みを振り返れば、おおらかで、内に力を孕みながら終わりのない土との対話、表現への思いが伝わってくる。そして作品のみならず、空間全体が作家の存在とともに一体として見る者との対話を始める。
杉本たけ子(陶芸家:愛知県在住)さんの2014年から2度目のギャラリー島田での個展です。 島田 誠
そこに存在すること
前回のテーマ「土の行方」土の表情・造形を求め、これから未来、自分がどこに向かっていくのか?
土の可能性を求めて、作ってきました。今、その状況で、仕上げた作品に自分の存在を見ることができ、作品=自分自身ということを改めて感じています。また、何か新しいものが加わればいいと思います。 杉本たけ子