聖母子像とは幼子イエスとその母マリアをともに描いた宗教画であり、西洋の美術では重要な主題の一つです。本展覧会では母と子のすがたに焦点をしぼり、聖母子像のほか、母と子との愛情を感じさせるような母子像、そして子どもを主人公とした肖像画や風俗画など、合計57点を展示いたします。北方ルネサンスの巨匠デューラー以来19世紀に至る画家たちによる出品作のすべては、ヨハネ・パウロ2世美術館の所蔵品です。まとまったコレクションが日本に紹介されるのは、今回が初めてとなります。
12月25日、クリスマス。私たちがみな心待ちにしているこの日は、イエスが生まれた日です。クリスマスの起源をあらためて思い起こし、またいつの時代も変わることのない母と子との関係に眼を向ける大切な機会となることでしょう。