当館を創設した松岡清次郎は、ニューヨークやロンドンのオークションで精力的に中国陶磁や印象派絵画などを取得しましたが、その一方で最晩年の1980年代を中心として、毎年開催される国内の団体展にも足繁く通い、日展、新制作展、二紀展などで気にいった油彩画作品をコレクションに加えました。当時、芸術を志す若者たちの育成を目指して美大系予備校を運営しており、リアルタイムで発表される公募展作品を教育の一環として蒐集したのでしたが、それは、新進の若き画家たちへの応援でもありました。
このたびは、現在活躍中の画家を中心に館蔵作品より約27点をご紹介いたします。色彩、モチーフ、絵具のタッチも様々に、魅力あふれる数々の作品をご堪能下さい。