本展は2015年に開催された「あまらぶアートラボ A-Lab」のオープニング展覧会「まちの中の時間」をキックオフイベントとする一連のプロジェクトによるものです。ヤマガミユキヒロ・小出麻代・田中健作の3名のアーティストは、前回の発表以降、『まちの中の時間』をテーマに地域の中でおよそ1年のフィールドワークやリサーチに取り組み、その成果を2016年~17年にかけて順次個展として発表いたします。ヤマガミユキヒロの個展となる本展では、地域の方々から寄せられた「私の好きな風景」という『物語の断片』を手がかりに、尼崎を丹念にロケハンした新作を中心に発表いたします。見慣れた風景・時間の中に、思いもかけない「まちの表情」を見つけていただけるのではないでしょうか。
また、会期中の10月29日〔土〕には、ゲストに平田剛志氏(京都国立近代美術館研究補佐員/美術批評)をお招きし、本プロジェクトや作品制作について、またヤマガミが近年に興味を寄せる「風景画」についてクロストークするアーティストトークを開催いたします。ぜひご参加ください。