タイトル等
ストローブ=ユイレ・レトロスペクティブ 1962-2000
神戸ファッション美術館所蔵作品+新作初公開
会場
愛知県文化情報センター
会期
2002-12-05~2002-12-15
休催日
12月9日
開催時間
14:00~20:45のうちに上映
観覧料
1プログラム500円
(資料代実費相当、当日のみ会場入口で取り扱い)
主催者
愛知芸術文化センター
概要
ストローブ=ユイレは、フランス出身の映画作家ジャン=マリ・ストローブ(1933年メス生まれ)とダニエル・ユイレ(1936年パリ生まれ)のコンビの総称です。公私ともに伴侶である二人は、1954年にパリで出会って以来、映画製作の同志として独自の創作活動を展開しています。
1962年に処女作となる短編『マホルカ=ムフ』を発表。1967年に十数年来の構想を実現した長編第一作『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』で、国際的な評価を得ました。
ストローブ=ユイレの作品世界は、音楽(バッハ、シェーンベルク)、演劇(ヘルダーリン、ブレヒト)、文学(マラルメ、デュラス、カフカ)、絵画(セザンヌ)など、さまざまな表現ジャンルを題材にする一方、『フォルティーニ/シナイの犬たち』(1976)や『早すぎる、遅すぎる』(1980-81)など、政治や歴史という主題にも取り組み、底知れぬ深さと広がりを有しています。そして、これらの題材を、厳密なアプローチによる、絶対的な純度によって映画化することで、観客から驚嘆を持って迎えられるとともに、ドゥルーズやデュラスら知識人たちへ影響を与え続けているのです。
既存の題材の劇化にすぎない映画が世の大半を占める中で、彼らの作品は様々な題材に真摯に取り組みつつ、同時に映画とは何かという問いに向き合い、その本質と可能性を追求してきたといえるでしょう。深い考察に基づき、そして完璧といえる撮影によって構築された彼らの映画は、ハリウッド的な娯楽から遠く、またアヴァンギャルドな実験映画とも異なりますが、虚飾を削ぎ落とした画面作りからは、映画そのものの美しさを見出すことさえできるのです。
ジャン=リュック・ゴダールに比肩する存在、という言葉は、様々な監督、映画作家に用いられてきました。しかし、映画においてヨーロッパの歴史や文化、政治に向き合い、これを引き受けながら、その超克を試みるという意味において、ゴダールと比肩する者といえば、ストローブ=ユイレをおいて他にないでしょう。
この企画は、神戸ファッション美術館と愛知芸術文化センターが共同で開催し、2館でストローブ=ユイレ作品21本を上映し、彼らの歩みを振り返ります。特に愛知では、今回が、ストローブ=ユイレ作品のまとまった上映として、初めての機会となります。映画ファンの方のみならず、広く皆様のご来場・・・
ホームページ
http://www.aac.pref.aichi.jp/
展覧会問合せ先
052-971-5511(代)
会場住所
〒461-8525
愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター内
交通案内
地下鉄東山線、名城線栄駅、名鉄瀬戸線栄町駅下車、オアシス21連絡通路経由徒歩3分
愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター内
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