室町時代から桃山時代にかけての茶の湯の名碗約100点を集め展観します。唐物(中国産)の天目や茶碗、高麗茶碗、瀬戸焼・美濃焼を中心とした和物茶碗を代表する名碗を一堂に展示し、茶碗による茶の湯の歴史を展観します。
武野紹鴎・千利休・古田織部の活躍した時代は茶の湯のもっとも盛んな時代で、唐物(中国産)・高麗茶碗・和物(日本製)茶碗など、様々な茶碗が用いられた。今回は、この紹鴎から織部の時代に焦点を当て、古くから名碗と呼ばれる品々によって、唐物や高麗茶碗・和物茶碗の美意識の変遷を探る。同時に、それらの名碗が今日でも輝かしい姿を保つために、先人たちが努力した跡も併せて紹介する。