タイトル等
在る表現―その文脈と諏訪
松澤宥 辰野登恵子 宮坂了作 根岸芳郎
会場
茅野市美術館
会期
2016-08-07~2016-09-11
休催日
毎週火曜日
開催時間
10:00~18:00
8月7日は10:30から開展式を開催し、終了後に開場
観覧料
一般 500円(300円) 高校生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金。
※障がい者手帳、療育手帳をお持ちの方と付添の方1名は無料。
主催者
茅野市美術館
協賛・協力等
助成| 芸術文化振興基金
協力| 一般財団法人 松澤宥プサイの部屋、市立岡谷美術考古館、NPO法人サポートC 美遊com.
後援| 長野県、長野県教育委員会、茅野市、茅野市教育委員会、岡谷市教育委員会、諏訪市教育委員会、下諏訪町教育委員会、富士見町教育委員会、原村教育委員会、諏訪教育会、長野県諏訪清陵高等学校同窓会、長野県諏訪二葉高等学校同窓会、長野県岡谷南高等学校同窓会、信州美術会、諏訪美術会、茅野市美術協会、岡谷市美術会、諏訪市美術会、下諏訪美術会、富士見美術会、信濃毎日新聞社、長野日報社、信州・市民新聞グループ(7紙)、長野エフエム放送、エルシーブイ株式会社、月刊ぷらざ、JR東日本 長野支社、一般社団法人 信州・長野県観光協会、諏訪地方観光連盟、一般社団法人 八ヶ岳ツーリズムマネジメント、茅野商工会議所、信州諏訪農業協同組合
概要
地域にゆかりの深い作家を紹介してきた茅野市美術館では、長野県・諏訪地域出身の4人の作家の展覧会を開催します。
下諏訪町出身の概念芸術家、松澤宥(1922-2006)は、欧米にもその名を知られるコンセプチュアル・アートの先駆者の一人です。松澤は1940年代より詩作を中心に活動し、1955年のアメリカ留学後は絵画や立体作品(オブジェ)を中心とした制作に移行。1964年6月1日深夜、「オブジェを消せ」という啓示を受け、同月4日から美術を言葉で表現する概念芸術を創始しました。それまでの作品からなる《プサイの部屋》は、下諏訪の自宅にあります。以後、人類や物質の消滅を主張する言葉による、文字のみの作品やパフォーマンスを国内外で発表しました。本展では、詩、絵画(初公開のパステル画を含む)、立体作品(オブジェ)に加え、言葉で表現された作品などの展示やパフォーマンスのビデオを上映します。
岡谷市出身の辰野登恵子(1950-2014)は、諏訪地域で過ごした高校時代に現代美術と出会い、東京藝術大学へ進学。1995年に東京国立近代美術館にて開催された史上初の女性かつ史上最年少での個展をはじめ、1996年には芸術選奨文部大臣新人賞、2013年には毎日芸術賞を受賞するなど、日本を代表する現代美術作家として油彩画と版画の双方で表現の可能性を広げてきました。その作品には、何度も色を重ねることで生まれた豊かな色調や、存在感のある様々な形により辰野が求め続けた独自の絵画空間があらわされています。本展では、油彩画と版画を往来し制作された数々から、パリの版画工房IDEMで現地の職人とともにつくりあげたリトグラフの晩年作を含む、多彩な作品をご紹介します。
諏訪市出身の宮坂了作(1950- )は、1971年高松次郎塾の第1期生として学んだ後、その場の偶然性に重きを置く「ハプニング」に興味を持ちカリフォルニア芸術大学へ進みました。帰国後は故郷で地図の色─青色、緑色、茶色のバリエーション─を用い、「意味ある色」「意味ある形」を丹念に繰り返す絵画作品をつくり続けています。本展では、大文字焼きに着想を得て留学中に実施し、ハプニングの創始者であるアラン・カプローに称賛された《A・ファイア・フェスティバル》の記録写真と、地図と結びつきながら様々に展開される作品群を展示します。
岡谷市出身の画家、根岸芳郎(1951- )は、1973年武蔵野美術大学造形学部(油絵専攻)卒業後、1974年ボストン美術館付属美術学校に入学。同時に水性アクリル絵具と生 (なま) キャンバス(地塗りなしの綿キャンバス)を本格的に使い始めます。1979年に帰国。色面が空間を構成していく初期の作品から、描くことによる自発性を内包した作品へと移行していきます。根岸の生み出す画面は現在も変化し続けています。本展では、1990年代の作品から2016年の新作までを展示します。
4人の作家の作品の中に在るもの。それは、まだ見ぬ表現を求め、作家それぞれにより生み出された世界です。同時代を過ごした4人を取りあげる本展では、各々の歩みとその表現、作家同士の関わりを振り返り、さらに生まれ育った諏訪が作家にとってどのような場所であったかをみつめ直します。
イベント情報
美術講座「はじめての現代美術」
講師| 山梨俊夫 (国立国際美術館館長)
日時| 8月20日(土) 午後2時開始
会場| 茅野市民館アトリエ
料金| 無料

美術講座「松澤宥の軌跡をたどる」
進行| 嶋田美子 (美術家・60年代研究)
出演| 伊丹裕 (美術家:Thinking artist)、小倉正史 (美術評論家)、春原敏之 (美術家)、長沼宏昌 (写真家)、渡辺彰 (詩人)
日時| 9月10日(土) 午後2時22分開始
会場| 茅野市民館アトリエ
料金| 無料

美術講座「辰野登恵子の絵画」
講師| 南雄介 (国立新美術館副館長)
日時| 8月27日(土) 午後3時開始
会場| 茅野市民館アトリエ
料金| 無料

作家によるギャラリートーク
話し手| 宮坂了作 (画家)
日時| 8月28日(日) 午後2時開始
会場| 茅野市美術館
参加費| 無料 (要展覧会チケット)

作家によるギャラリートーク
話し手| 根岸芳郎 (画家)
日時| 9月4日(日) 午後2時開始
会場| 茅野市美術館
参加費| 無料 (要展覧会チケット)

美術教室「“植物文字”を書こう!」
講師| 宮坂了作 (画家)
植物(野菜)の種を用い、だんだんとあらわれてくる芽で文字を書きます。
日時| 8月11日(木・祝)、8月27日(土) 各午前10時30分開始
※27日(土)は、あらわれた文字の鑑賞と贈呈を行ないます。
会場| 茅野市民館テラス
参加費| 一人200円
定員| 先着10名 (要事前申込み)
対象| 小学生以上 (小学4年生以下は要保護者同伴)

子どものための美術教室「色の帯で描いてみよう」
講師| 根岸芳郎 (画家)
細長く切ったキャンバス生地をアクリル絵具で染めて、木枠に編んで重ねた作品を作ります。
日時| 8月21日(日) 午後1時30分開始
会場| 茅野市民館アトリエ
参加費| 一人200円
定員| 先着10名 (要事前申込み)
対象| 小学生以上 (小学4年生以下は要保護者同伴)

きてみて! ギャラリーツアー
ガイド| 茅野市美術館サポーター、学芸員
お話しをしながら、ガイドと一緒に展示作品をめぐります。
日時| 8月20日(土) 午前11時開始
会場| 茅野市美術館
参加費| 無料 (要展覧会チケット)

きてみて! 親子ギャラリーツアー
ガイド| 茅野市美術館サポーター、学芸員
親子を対象としたギャラリーツアーです。ガイドと一緒に話しながら、楽しく作品を鑑賞しましょう。
日時| 8月28日(日) 午前11時開始
会場| 茅野市美術館
参加費| 無料 (対象は小中学生とその保護者。保護者の方は1名無料。会場入口に5分前に集合。)

学芸員によるギャラリートーク
4人の作家の歩みとその交流、そして展示作品について、担当学芸員がお話しします。
日時| 9月11日(日) 午後2時開始
会場| 茅野市美術館
参加費| 無料(要展覧会チケット)

「自分の気持ちを絵に描こう」作品募集
募集期間| 8月7日(日)―9月11日(日)
自分の気持ちを絵に描いてみよう。「在る表現─その文脈と諏訪」に来場した子ども(中学生以下)を対象に用紙を配布します。子どもたちが描いた夢の絵は展覧会の会期中、茅野市民館ロビー、スロープに展示します。
ホームページ
http://www.chinoshiminkan.jp/museum/2016/0807.html
会場住所
〒391-0002
長野県茅野市塚原1-1-1 茅野市民館内
交通案内
電車
JR 中央本線・茅野駅下車、東口直結

中央自動車道・諏訪ICより 車で約12分
ホームページ
http://www.chinoshiminkan.jp/
長野県茅野市塚原1-1-1 茅野市民館内
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