張さんはシンガポールで陶芸の基礎を学び、台湾留学後金沢の卯辰山工房でさらに技を磨いている。伝統の技から離れ、非常にモダンアートな感性の方向で仕事を進めている。磁器土の白の美しいフォルムの中に水を思わせるたっぷりとしたガラス釉が彩を添え、変化のある形に展開している。今回はインスタレーション的に植物の形を並べ、レリーフのような提示を見せている。アーティストとして枠の広い仕事を期待できる作家である。
「自然環境の記録は、私にとって表現の言葉となっています。」種、実、草木の葉などの自然素材がモチーフの土台になっている。