型絵染の人間国宝として知られる芹沢銈介ですが、多くの方があこがれるのが芹沢の着物です。芹沢自らが「着られない着物」と称する独創的な着物を多く生み出しました。本展では、「貝文着物」「沖縄風物文着物」など、芹沢銈介の着物15点を中心に、芹沢銈介の代表作50点をご覧いただきます。
また、芹沢銈介の収集品から、芹沢が晩年に愛した、古代アンデス文明期の染織品を紹介します。400年以上前にペルー各地で織られたものですが、乾燥地帯の地下に埋められていたために保存状態が保たれ、鮮やかな色彩、高度な染織技法を今に伝えています。ユニークな表情の神像や人物文、動物文など、豊かな模様表現も魅力の一つです。本展では、当館が所蔵する資料に加え、仙台市にある東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館からも資料を借用し、全60点を一堂にご覧いただきます。
芹沢美術館ならではの「布と模様のハーモニー」をお楽しみください。