本屋さんの本棚のまえに立つと、
これだって思う本がある。
そして、ぱらぱらとページをめくって
読んでいると、おもわぬ言葉が現れる。
ちょうどよい、言葉が。
じぶんのうごきによって起こることなのか、
はたまたなんらかのちからが動かしたのか、
ちょうどよい時間がめぐってきたのか。
まいにち、こういった瞬間がおとずれる。
不思議だなぁとおもうことは、よく起きる。
言葉にならない気持ちを、
言葉のもつ空気で伝えようと思った。
ひとつの言葉の持つ色合いは、あやふやで、はかない。
不確かで、変化してゆく。
でも、この幅の広さが、言葉を漂わせ、
時間とうまく作用して、ある特別な瞬間が生じるから。
つぼの中にいれた私の言葉の空気。
あなたに届くのは、どんな瞬間だろうか。