工芸分野で活躍する作家を、陶磁、ガラス、金工、竹工、截金ガラスから12名ご紹介し、新作から近作約60点を展示します。
作家ごとに異なる制作への取り組みは、多彩な作品を生み出します。陶芸では、焼成によって生じる土肌の質感、釉薬や上絵による色彩、躍動感や緊張感のある独自の造形に見所があります。他にも、動感のある造形に陰影を纏う無色透明の吹きガラスや、鉄を素材に有機的な質感や形を創出する金工作品があり、竹工は編み目の連なりが構造を示して作家の思考を表すかのようです。そして、截金ガラスは、ガラスの色・形と截金を合わせた立体的な文様構成に見応えがあります。
12名の充実した制作を通し、現代における工芸の多様な表現とその可能性をご覧ください。