ジョン・ウッド&ポール・ハリソンは、1993年より、英国を拠点に、パフォーマンスやアニメーション、建築的なセットやさまざまな装置などの要素を取り入れたヴィデオ作品を共同で制作しています。彼らの作品は、日用品の数々を新たな視点からとらえ、もうひとつの新たな使用法をあきらかにしたり、それによって引き起こされたものの様態の変化に気づかせるなど、シンプルなアイデアから生み出される、ユーモラスで意外性や示唆に富んだものです。それは、どこか実験のようであり、決定的瞬間のようであり、映画のワンシーンのようであり、さまざまです。それは、そこはかとないユーモアを感じさせ非常にユニークなもので、それゆえ「なにをやっているんだろう?」「なにが起こっているんだろう?」という関心をひきつけるものであり、しかも親しみやすいものでもあります。
今回のICCでの展覧会では、作品のテーマをパフォーマンス、アニメーション、物語、映画の四つに分類し、日本初公開となる作品を含む20作品によって展観する、日本で初めての大規模な個展となります。