資生堂には、商品やサービスを根幹から支える重要な基礎研究に取り組む研究者がいます。彼らを中心とするこの展覧会で、資生堂と本展ディレクター藤原 大(藤原大デザイン事務所)は、「さわる」と「ふれる」をテーマに新たな価値の創造をめざします。
藤原はデザインが今もっとも必要としていることのひとつに、さまざまなモノやコトとデザインがふれる(=リンクする)ことを挙げ、そこに関係が生まれ、社会や生活に新たな価値をつくり出していくであろうと言います。これに基づき、本展は資生堂リサーチセンターの研究員をはじめ、研究者や科学者、デザイナー、アーティスト、企業などさまざまな職能がリンクして、「さわる」「ふれる」ことから生まれる関係のデザインも試みます。
多くの才能や企業と資生堂がその枠を越えて集い、共に「これからの美」のありかを探る本展は壮大な美の大実験室となるでしょう。