今年は、姫路城が改修を終えてその美しい姿を再び現し、国内外より注目を浴びています。その姫路城を街の中心に据える姫路の街は、海や山々に囲まれ、近代以降、軍都、鉄鋼業を中心とした産業都市、そして観光都市として展開してきました。都市としての賑わいと、豊かな自然の恵みの双方を併せ持つ姫路の街の風景は、多くの画家たちの心をとらえてきました。このたびの展示では、今日では失われつつある、昭和の「懐かしい風景」をテーマにします。姫路城の昭和の大修理、姫路の街並み、のどかな田園風景や自然の姿、そして今では失われつつある昭和の面影を、姫路とその近郊を描いた作品を中心にご紹介します。あわせて、懐かしい姫路の風景写真などの資料類も展示します。