第81回 東光展 (熊本会場) 開催にあたって
東光会は昭和7年に熊岡美彦、斎藤与里、高間惣七ら6名によって結成された洋画団体です。美術界の発展と向上をめざし、「光は東方より、輝かしい夜明け」を意味して東光会と名付けられました。その後80余年の歴史を重ねて多くの傑出した作家を生み出しました。森田茂(文化勲章受章・日本芸術院会員)をはじめとする作家集団によって全国規模の公募展として活動してきました。現在は佐藤哲(日本芸術院賞受賞・一般社団法人東光会理事長)を中心に「はばたけ東光展」を合ことばに、更なる発展を目指しています。
東光展 (熊本会場)は、第17回展(昭和26年) 熊本市公会堂で初めて開催されました。当時中央展を地方に巡回するということは、極めて稀でありましたが、田代順七らの奔走により実現したものです。その後会場は大洋ホール、熊日ホール、鶴屋ホールなどで実施、第42回展(昭和51年)より熊本県立美術館で毎年開催しています。
第81回東光展(熊本会場)では、30号・大作部門の巡回作品が64点、地元出品が73点、遺作1点、計138点で、小品部門が、巡回作品8点、地元作品16点、計24点です。
東光会熊本支部は、現在会員36名、会友15名、一般42名、計93名です。ご高覧の上ご批評賜りますようお願い申し上げます。