奥多摩の山々を背景に自然豊かな環境に恵まれた東京都青梅市は、湯河原町と全国梅サミットを介して交流を図ってきました。このたび、両市町の文化交流の一環として相互の公立美術館所蔵作品による交換展を開催いたします。
青梅市立美術館は、小島善太郎や藤本能道といったゆかりの作家をはじめ、大正期から昭和初期にかけての近代日本の絵画を中心に幅広く作品を収集しています。日本画では、青梅市に画室を設けた川合玉堂や竹内栖鳳、上村松園など京都画壇の作家、安田靫彦、前田青邨といった日本美術院の作家などの秀逸な作品が多く見られます。また、小島善太郎から繋がる独立美術協会系の作家や浜田知明、棟方志功などの戦後期の版画など特色ある作品を収蔵しています。
本展では、同館の2,200点に及ぶ収蔵品の中から、近代以降の日本美術を代表する作家を取り上げ、青梅市立美術館の珠玉の名品を紹介いたします。