一輪の花を描いて、命のすばらしさ、生きることのよろこびを伝え、多くの人々を魅了してきた星野富弘さんの詩画。その作品と向かい合ったときに感じるやさしさや温もりは、目の前の小さな命にそそぐ星野さんのまなざしそのものと言えます。「虫に食われた葉っぱ、折れてもなお起きようとする茎、夏の日に焼かれた花びら、いつのまにか、私は草花に人間を重ねて見るようになりました。」すべての命を慈しむ心が、見る人の胸にやすらぎの灯をともします。
本年は星野さんが画業と詩作を始めて30年。本展では家族への感謝や神の愛への賛歌を込めた新作40点を含め約100点の作品を一堂に展観します。